映画「アラヤシキの住人たち」、帯広で公開
長野県小谷村にあり、共働学舎新得農場代表の宮嶋望さんの父故宮嶋眞一郎さん(今年4月死去)が創設した「真木共働学舎」をテーマにしたドキュメンタリー映画「アラヤシキの住人たち」(本橋成一監督、時間117分)の上映が5日、帯広シネマ太陽で始まった。同日午後、宮嶋望さんが初日舞台あいさつで登壇し、父親との思い出や映画について語った。
教員だった眞一郎さんは「競争社会ではなく協力社会を」との理念の下に1974年に共働学舎を設立し、現在は新得、真木など全国5カ所にある。
映画は大自然の中、大きなかやぶき屋根の家(アラヤシキ)で共同生活を送る真木共働学舎の1年間に密着した。
上映後の舞台あいさつで望さんは大槻貴宏プロデューサーと登場し、若い頃に眞一郎さんとの間にあったあつれきなどにも触れ、「映画では新得共働学舎のチーズ作りの原点に触れることができると思う。みなさんにはアラヤシキのような心のよりどころを、日常の生活の中でもつくってほしい」と話した。あいさつ後は望さんによるサイン会も行われた。
映画を鑑賞した北海道教育大名誉教授の明神勲さん(73)は「どんな人間でも豊かに暮らすことのできる共同体は、新しい社会のモデルになると感じた」と感想を語った。
映画は18日までシネマ太陽帯広で上映される。(大谷健人)
◆アラヤシキの住人たちについて
・映画「アラヤシキの住人たち」-オフィシャルサイト
・映画「アラヤシキの住人たち」-facebook
・シネマ太陽帯広シネマ情報-十勝毎日新聞電子版
◆共働学舎について
・共働学舎-公式ホームページ