86・5%が「住み心地が良い」 帯広市民アンケート
帯広市は、市民を対象に行った今年度の「市民まちづくりアンケート」の集計結果をまとめた。「住み心地が良い」と答えた人は0・3ポイント減の86・5%と前年度並み。「住み続けたい」とした人も微減で、過去最高の水準だった前年度よりは下がった。まちづくりに対する実感を測る「市民実感度」では、下位に産業系の項目が目立つ傾向が続いた。
帯広の住み心地を聞く設問では「住みやすい」が44・1%(前年度比2・6ポイント減)、「どちらかといえば住みやすい」を合わせた86・5%が、「住み心地が良い」と回答した。
「住み続けたい」と答えたのは78・4%(同2・6ポイント減)で、その理由は「気候」や「自然」が上位。「できれば移りたい」は6・5%(同0・8ポイント増)で、「都市的な便利さが不足」や「家族の都合」を挙げる人が多かった。
市の施策に沿って毎年同じ質問項目で行っている市民実感度は、上位と下位の項目が、順位変動はあるものの前年度とほぼ同じ項目が並んだ=表参照=。墓地整備や道路環境に関する項目が下がったことについて、市は中島霊園への合葬墓整備が終わったことや、昨冬は除雪への不満が多かったことが影響したとみられる。
結果について市企画課は「単年度の上下よりも中長期の動きに注目したい」とし、現在の第6期総合計画が始まった2010年と比べると大半の項目で実感度が上がった点を評価する。
一方、実感度が低い項目の固定化が課題。前年度と同じく「中心市街地の魅力」「地元企業の活気」「意欲と能力に応じ、生き生きと働ける」といった現市政が力を入れる産業系の項目が目立った。短期では効果が表れにくい分野とはいえ、市民の厳しい評価を示している。
同アンケートは20歳以上の市民約3000人を無作為に抽出して5月に郵送で実施した。回答数は1559件で回収率は52%。結果は市のホームページの他、各コミセンで閲覧できる。(安田義教)
◆市民まちづくりアンケートについて
・集計結果pdf-帯広市ホームページ