たすきをつなぎ認知症理解を 十勝で4、5日に「RUN伴」
認知症になってもすべての人が安心して暮らせる地域を目指し、全国の認知症の当事者や支援者がたすきをつなぐリレー「RUN伴(ランとも)」(NPO法人認知症フレンドシップクラブなど主催)が7~10月に行われる。十勝も昨年に続いてルート入りし、今月4、5の2日間の日程で30チーム150人以上のランナーが管内を走る。
RUN伴は2011年にスタート。認知症支援を示すシンボルカラーのオレンジTシャツを着て、定められた区間をチームごとに走る。走行ペースは1キロ7分半と早歩き程度で、一歩から参加が可能。
第1回の函館-札幌間(参加者171人)以降、走行距離、参加者数とも年々増加。前回は全国から約4500人、初めてルート入りした十勝からも15チーム101人が参加し、爽やかな汗を流した。5年目の今年は過去最長の北見(今月4日スタート)から福岡県の大牟田(11月1日ゴール)まで総距離約3000キロを縦断し、約6000人の参加者を見込む。
十勝ルートは、4日正午(予定)に足寄町の「道の駅あしょろ銀河ホール21」で北見勢からたすきを受け取りスタート。本線(本別-池田-幕別)と副線(上士幌-士幌-音更)に分かれた後、帯広の中央公園で合流し、帯広市役所を目指す。2日目は5日午前7時に市役所を出発。白樺通から芽室を通過し、国道38号沿いに清水、新得を通って富良野のランナーにたすきをつなぐ。
6月29日には帯広市内の開西病院で十勝の各チームの代表者が集う決起会が行われ、それぞれ意気込みを語った。同クラブ帯広事務局の荒浩美さん(医療法人社団地域総合支援センター副部長)は「十勝が認知症患者にとって住みやすい地域になってほしい。オレンジ色のTシャツを着たランナーを見かけたら応援を」と呼び掛けている。
(高津祐也)
◆RUN伴について
・RUN伴-ホームページ