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依田勉三の功績後世へ、没後90年で講演会やコンサート

没後90年で「依田勉三の歩みを語る会」を開く語る会の嵯峨山代表と講師の吉田さん(左から)

 晩成社を率いた帯広開拓の祖・依田勉三(1853~1925年)。没後90年に当たる今年、十勝では勉三の功績をたたえ、後世に伝えようと文化的催しが相次いで企画されている。

 管内の郷土史研究家ら有志による「依田勉三を語る会」(嵯峨山俊幸代表)は7月4日午後2時から、帯広のとかちプラザ2階視聴覚室で講演会「依田勉三の歩みを語る」を開く。

 講師は晩成社や勉三を研究し、今年、「流転・依田勉三と晩成社の人々」を出版した吉田政勝さん(芽室町在住)。十勝では語られることの少ない函館時代なども含め、勉三について語る。

 吉田さん、嵯峨山さんは「没後100年に向け、90年という節目をきっかけにしたい」とし、郷土史研究家らが意見交換することでさらに研究が活発になることを願っている。

 入場無料。午後1時半開場。問い合わせは同会(090・2051・9892、嵯峨山さん)へ。

 一方、帯広出身で千葉県内でタクシー会社を営む大矢弘孝さんが代表を務める「帯広・松崎交遊倶楽部」は27日午後2時から、とかちプラザのレインボーホールで「大地蝦夷(えぞ)&ふるさと伊豆 絆コンサート」を開く。

 同会は帯広と勉三の出生地・松崎町をつなぐ活動をしており、コンサートには勉三と同じく静岡県出身のピアニスト江口純子さんを招く。江口さんは米ニューヨークのカーネギーホールでの演奏や、中国文化庁の招きで北京や瀋陽での演奏経験を持つ。

 また、江別市出身の茂呂剛伸さんも出演。縄文土器から着想し、自身が制作した土器による「縄文太鼓」を演奏する。チケットは2000円。勝毎サロン(藤丸7階)、チケットらいぶ(市民文化ホール内)、帯広旭楽器商会などで取り扱っている。問い合わせは大矢さん(090・6004・6586)へ。

 依田勉三は1853年に伊豆国那賀郡大沢村(現・静岡県松崎町)で生まれた。1881年に北海道開拓のため、晩成社の代表発起人となって北海道に渡り、十勝の開拓のために尽力した。72歳だった1925年12月12日、中風(脳血管障害)のため、帯広の自宅でその生涯に幕を下ろした。(大谷健人)

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