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畑作農家が希少黒豆から化粧品を開発、7月に発売 浦幌

黒大豆品種の「黒千石」(右)と、それを原料に開発した化粧水・せっけん(左)。手にするのは岡田愛啓さん

 【浦幌】町上浦幌地区の岡田農園(岡田雅裕代表)は、大豆の中でも希少品種とされる黒豆の一種「黒千石大豆」を使った化粧品(せっけん、化粧水)を開発した。農業の6次化に向けて農産物を加工食品などとして開発するケースは多いが、化粧品は珍しい。7月に発売する。

 「黒千石」は収穫を、他の作物の収穫が終わる11月中旬まで待たなければならず、作業効率化に課題がある。また、面積当たりの収量も低く、十勝で栽培する農家は少ないという。

 同農園は、黒千石が他の大豆品種に比べ栄養価が高いことから、5年前に栽培を開始。「付加価値を高められないか」(企画販売担当の岡田愛啓さん)と模索する中、化粧品企画を手掛ける「クロワール」(札幌、沖中郁美代表)とつながり、1年かけて商品開発を進めた。

 化粧水は「一黒(いっこく)の水」の商品名で、価格は1本(120ミリリットル)2700円(税込み)。黒千石を煎った上でエキスを抽出しており、ロゼワインのような薄いピンク色に仕上げている。

 せっけんは「一黒の泡」で、価格は1個(70グラム)1944円(税込み)。黒千石をきな粉にした上で、原料に使った。いずれもポリフェノールを多く含み、自然な使用感があるという。

 7月1日に、道の駅うらほろや池田ワイン城、札幌市内の百貨店で発売する予定。今後、全国にも販売ルートを拡大し、商品展開も増やしたい考え。商品開発に当たった同農園企画販売担当の岡田さんは「無添加で、使うと黒千石の良さを分かってもらえる。将来的には海外でも販売したい」としている。

 問い合わせはクロワール(011・213・9911)へ。(井上朋一)


◆岡田農園について
おかだ(十勝農園)-公式ホームページ

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  • 黒大豆品種の「黒千石」を原料に開発された化粧水(左)とせっけん

    黒大豆品種の「黒千石」を原料に開発された化粧水(左)とせっけん

  • 黒大豆品種の「黒千石」(右)と、「黒千石」を原料に使って開発た化粧水・せっけん(左)を手にする岡田農園の岡田愛啓さん

    黒大豆品種の「黒千石」(右)と、「黒千石」を原料に使って開発た化粧水・せっけん(左)を手にする岡田農園の岡田愛啓さん

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