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8日も警戒続く 音更木野地区でクマ出没

保護者らの車で登校する音更共栄中の生徒(8日午前8時10分ごろ、塩原真撮影)

 【音更】7日朝、木野地区でクマが出没した町内では8日未明にも新たな目撃情報があり、帯広署や町、道猟友会音更支部が監視態勢を継続している。現場から近い中学校の生徒は8日朝、大半が保護者の車で登校。ハンターらも目撃場所の周辺を捜索するなど警戒を強めている。

 町は7日午後7時まで、同日朝の目撃場所(木野西通16付近)の周辺20カ所に職員を配置。その後は8カ所に絞り、夜を徹して監視を続けた。8日午前0時ごろには、緑陽台北区1の障害者支援施設「緑陽荘」のごみ箱に近づくクマを、役場建築住宅課の杉本光さん(30)らが目撃。杉本さんによると、クマは音更木野間基線を南進、同施設の入り口付近をうろついて東の林に逃げ込んだという。

 これを受け、帯広署と町は同日午前5時半すぎから道猟友会音更支部(田守一好支部長)のハンター7人と、目撃場所付近の林でクマを追い込む「巻狩(まきがり)」を実施したが、発見には至らなかった。

 田守支部長は「クマは(現場の東西にある)川から高速道路伝いに、まち場に入ったとみられる。山に帰った形跡は見当たらないので警戒を続けたい」と話した。8日午前も8カ所での監視を続けている。

 現場から近い共栄中(尾崎俊明校長、生徒270人)では同日、登校時に保護者に車で送ってもらうなどして生徒の安全を確保した。同校は7日夕、電話で同日の夜間外出を控えることと、8日の送迎について連絡した。

 この日午前8時ごろには生徒を送る車が続々と同校に到着。友人と相乗りする生徒もいた。2年生男子の父親は「不安なので早く捕まえてほしい」と話していた。同日の帰宅時は集団下校する予定。
(関根弘貴、川野遼介)

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