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中札内で着想得た大作展示 栗原一郎・木田詩子展

村滞在中にインスピレーションを得て制作した大作「はじめ詩」と木田さん

 【中札内】中央で活躍する彫刻家木田詩子さん(48)=東京都=と画家栗原一郎さん(76)=同=による2人展(北の大地ビエンナーレ実行委主催)が5月30日から中札内文化創造センターで開かれている。十勝での展覧会は初めて。木田さんが中札内滞在中にインスピレーションを得て制作した大作「はじめ詩」も展示され、「作品の原点の場所で飾ることができてとてもうれしい」と喜んでいる。7月5日まで。入場無料。

 第10回北の大地ビエンナーレ特別記念企画として開催。

 木田さんは1967年、埼玉県生まれ。かつては2人組の音楽ユニット「largo(ラルゴ)」のボーカルとして活躍し、テレビのコマーシャルソングを手掛けたこともある。音楽やクラシックバレエなどさまざまな分野で「美」を表現してきた豊かな感性は、「古典から現代に至る具象彫刻の中から琴線に触れるものを柔軟に受け止め、自らのスタイルにしている」と高い評価を得ている。2010年に日本彫刻会日彫賞(会員推挙)を受賞。

 木田さんの展示作品は初期から最新作までの代表作約20点。13年に初めて中札内に滞在したときに着想を得て、約1年半をかけて制作した「はじめ詩」が文化創造センターの入り口近くに飾られている。高さ190センチの巨像は「長い冬の果て、白銀の氷より生まれる一滴の雫(しずく) 春を告げる、光の叙情詩」という自作の詩を形にした。

 一方、栗原さんは1939年、東京都生まれ。人物や風景、身の回りの花々や小さな生き物などを躍動感あふれる筆致で描いてきている。今回は約20点を展示している。

 木田さんは「足を運んで、言葉では表現できない作家の生き方や考え方を受け取ってほしい」と来場を呼び掛けている。(小寺泰介)

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