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帯広の土井さん、夫婦で助産院・整体院開業

「気軽に来院を」と呼び掛ける土井さん夫妻

 帯広市内の助産師土井阿希子さん(43)=西19南4=が自宅で助産院を開院した。夫で理学療法士の英嗣さん(44)は6月に同じく自宅で整体院を開く予定で、2人は母子や地域住民の健康をサポートしようと張り切っている。

 阿希子さんは足寄町出身で幕別高校卒。帯広市医師会看護高等専修学校などで学び、1995年に助産師資格を取得した。帯広厚生病院などで勤務した他、青年海外協力隊の助産師隊員としてパラグアイ赴任の経験もある。

 一方の英嗣さんは和歌山県出身。高校卒業後は大手電気機器メーカーに勤めていたが、30代で理学療法士を志し、岡山県の専門学校の夜学で学んで2012年に資格を取得した。

 2人はともに関西で勤務していた10年ほど前に知り合い、結婚。英嗣さんが理学療法士になったら北海道で仕事をしたいと考えていたため、3年前に娘2人と共に家族で日高管内浦河町に移住。そろって浦河赤十字病院に勤務した。

 阿希子さんが実家のある幕別に近い場所への転居を望み、この春、現在地に引っ越した。「帯広は札幌や旭川などに比べ助産院が少ない」(阿希子さん)ことから開院を決めた。十勝管内では6軒目の助産院という。主な診療内容は産後のおっぱいケアで、母乳育児をサポートする。「気軽に来院して相談してもらいたい」と話す。

 英嗣さんは3年間の病院勤務の中で「時間やできることの制限なく、自分のスタイルでやってみたい」と感じ、転居を機に独立を決めた。一般的なマッサージに加え、疾患の予防や改善につながる自主運動の指導にも力を入れる考え。「全身の健康維持・促進が図れ、リラックスできる整体院にしたい」という。

 両院の名称は「あおま助産院・整体院」。「あおま」は、スペイン語で「天使の愛」を意味する単語の一部を並び替えた。2人は「エネルギーが高く、来ると安心できるような場にしたい」と話し、産後の不安や体の不調を抱えた人たちに安らぎを提供することを目指している。

 両院とも予約制で、助産院は午前9時~午後5時、整体院は午前9時~午後9時。所要時間はいずれも約1時間で、料金は助産院3000円、整体院5000円。問い合わせは両院共通電話(0155・29・5066)へ。(丹羽恭太)

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