豆アートギネス認定 十勝世界一プロジェクト
十勝「世界一」プロジェクト(真浦綾子代表)が3月に実施した、豆で描くモザイクアートの大きさ世界一への挑戦が、28日までにギネス世界記録に認定された。2013年の「巨大トーストアート」、昨年6月の「最長の顔はめパネル」に次いで3つ目の世界一認定となった。
同プロジェクトは記録への挑戦を通じて人のつながりを生み、十勝を世界にPRすることが目的。今回の豆アートは3月上旬、中札内交流の杜(もり)アリーナ(中札内村)で制作に挑み、黒豆、大手亡、小豆で牛の顔と「牛ダケジャナイ 豆モ アルヨ」の文字を描いた。大きさは430・18平方メートルだった。
豆アートは昨年8月にも挑戦したが、豆を小分けして袋詰めにした手法についてギネス側と認識のずれがあり、ノーカウントになっていた。
再チャレンジでの認定に、リーダーの吉村透さん(40)=穀物商社丸勝勤務=は「十勝の豆を2回も世界にPRできてうれしい。2回とも多くの人が集まってくれ、元気な十勝をアピールできたのでは」と笑顔。申請作業などを統括した音更町の農業佐藤健司さん(33)も「多くの人が職業や年齢を超えて協力してくれた。記録より人との出会いが財産」と話す。
豆アートの大きさ世界記録は、相馬農業高校(福島県南相馬市)の生徒が原発事故の風評被害払しょくのために制作した作品が持っていた。記録を破ることを気に病んだメンバーは最初の挑戦の際、同校の生徒を十勝に招くなど交流してきた。吉村さんは「申し訳ない気持ちもあったが、交流を通じて福島の現状を知ることもできた。挑戦して良かった」と振り返る。
同プロジェクトは6月末に鹿追町で、てるてる坊主の数で4つ目の世界一を目指す。(丹羽恭太)
◆十勝「世界一」プロジェクトについて
・十勝「世界一」プロジェクト-Facebook