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児童デイサービスじゅね新築 26日にこけらコンサート

新築された「じゅね」の外観と村井代表

 一般社団法人音楽セラピー「樹音(じゅね)」(帯広市大正町基線98、村井孝子代表理事)が運営する「児童デイサービスじゅね」の新施設が、樹音の東側にオープンした。村井代表のかねてからの夢で、子供たちが多くの人の前で成果を発表できる多目的ホールを備えた。26日午前10時半から同ホールで、子供たちによる「こけらおとしコンサート」を行う。

 じゅねは、障害のある四女樹子さんの子育てを通して、療育施設を利用したくても待機児童が多く思うように通えない現実を目の当たりにした村井代表が、2010年に自宅に開設。現在は自閉症やダウン症、肢体不自由などの障害がある0歳から高校生まで約50人が通う。

 これまでは住宅を利用していたため、手狭でバリアフリーにもなっていなかった。日頃の練習の成果を発表する「おひろめ会」では公共のホールを会場としていたため、いつもと違う空間になじめず、泣き出す子もいた。

 新施設は木造2階建てで延べ356平方メートル。1階に多目的ホールと訓練室(6室)、2階には事務所や相談室を設けた。ホールでは子供たちの発表の機会を増やし、障害者と健常者の交流の機会を設けていきたい考えだ。

 こけらおとしコンサートには乳幼児から高校生まで約20人が出演する。親子の共演や職員の発表もある。本番に向け、子供たちが真新しい施設で、楽しそうにマラカスやカホンなど楽器の練習に励んでいる。

 村井代表は「現実的に障害のある方が理解されることは少なく、日の目を見る機会がなかなかない。音を通して子供たちの思いを伝えられる自信がある。音楽を楽しんでいる子供たちのすてきな姿を見てほしい」と話している。コンサートの入場希望者は、事前にじゅね(0155・64・4688)へ。(澤村真理子)

関連写真

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  • こけらおとしコンサートに向けて、楽器の練習に励む子供たち

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