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旧帯広駅のジオラマ仲間入り 音更「十勝晴駅」

「細部まで再現された帯広駅を楽しんで」と話す穂積さん

 【音更】町内在住の鉄道愛好家、穂積規(ただし)さん(54)が自宅の敷地内に開設している体験型鉄道博物館「十勝晴駅」に、旧帯広駅を再現したジオラマ(立体模型)がお目見えした。一昔前の帯広駅が、来館者を楽しませている。

 穂積さんは幼少期に帯広駅初運行の「特急おおぞら」に乗車し、鉄道に引き込まれた。以来鉄道ファンとなり、2004年には多くの人に鉄道関係のコレクションを楽しんでもらおうと、自宅2階に「小さな鉄道博物館」を開設した。昨年2月にはコレクションの収容スペースが手狭になったこともあり、別棟の建物を改装して博物館を移設した。これまでに集めたコレクションの総数は1万個以上にも上るという。

 今回新たに導入したジオラマは縦40センチ、幅90センチ、高さ10センチの縮尺150分の1サイズで、中札内村の会社員中川忠さん(42)が製作した。中川さんは20年ほど前にジオラマ作りに目覚め、今回の作品は1966~96年の帯広駅周辺を7、8年かけて細部まで再現した自信作だ。情報誌で穂積さんの博物館のことを知り、「多くの人に見てもらえたら」と寄贈した。

 ジオラマには「はとやビル」や、当時のタクシーなどが細かく配置され、懐かしい雰囲気を演出している。中川さんは当時の資料を探して帯広市図書館や帯広百年記念館などへ何度も足を運び、タクシー会社にも出向いて資料を提供してもらった。「建物やタクシーの色を忠実に再現するために、当時の資料を探すのは大変だった」と話す。

 穂積さんは「見るだけでタイムスリップしたような作品。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。同博物館では鉄道関係の資料の提供も歓迎している。

 入場無料で開館は原則毎週日曜日の午前10時~午後6時。開館日以外の来館には事前連絡が必要。問い合わせは同博物館(0155・31・8071)へ。(川野遼介)


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