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めむろーどで誓う愛 まちマイ芽室編

めむろーどで2年ぶりに開かれた柏葉さん夫妻の結婚式。セミナーホールを借りて友人たちが手作りで企画した(柏葉さん提供)

 JR芽室駅前は、地元に密着した古くからの商店や複合商業施設などが集まる町の中心。多くの住民にとってショッピングや交流の場になっている。

 毎日多くの買い物客が訪れる、JR芽室駅前の大型複合施設「めむろーど」(町本通1)。2階のセミナーホールは、成人式や講演会など多彩なイベントの会場となっているが、結婚式場として使われていることをご存じだろうか。「地元で結婚式を挙げたい」と、昨年11月にこの会場で2年ぶりの結婚式が開かれた。

 めむろーどで永遠の愛を誓ったのは、町内の畜産農家柏葉真伸さん(32)、みさきさん(27)。当初は挙式の予定はなかったが、友人が発起人となって提案したことで式を挙げることを決めた。

 ただ、ホテルや専用の式場での挙式には抵抗があった。「楽に挙げることはできるが、オプションの料金を横目に式は挙げたくなかった」と真伸さん。友人たちをはじめ、町内の仕出し業者や音響業者の協力もあり、「芽室の優しさや人の縁が感じられる大切な思い出になった」と話す。

 友人が中心となってプログラムを練った挙式は、町内外の農家の協力を得て、十勝産の食材を使った料理を提供するなど手作り感あふれる結婚式となった。

 「芽室で式を挙げたい」との思いが強かった2人。だが、みさきさんは「最初はめむろーどで挙式ができることは知らなかった」という。

 めむろーどが営業を開始した1998年から使われているパンフレットには、同じホールで開かれていた結婚式の写真が大きく掲載されている。セミナーホールの隣にある「セミナー室」には、かつて十字架が飾られるなど教会式の結婚式が挙げられる設備も。町も同施設で式を挙げると20万円分の商品券を贈っていた時期もあった。

 近年は年間で1件あるかないかの状況。昔に比べると結婚式の在り方が多様化し、式を挙げないカップルも多いが、芽室での結婚式にこだわるならめむろーどという選択肢はいかが-。(深津慶太)


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