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古民家も風味豊か、大正庵 まちマイ芽室編

古民家を活用した店舗と片岸さん

 十勝川に架かる西帯広の中島橋を北進し、道なりに進むと間もなく、西士狩の山の麓に古風な建物が目に入る。創業13年目を迎える「そば蔵 大正(笑)庵」(西士狩北5線)だ。

 店主の片岸清さん(64)は元システムエンジニア。50歳を間近に控えたころ、33年間勤めた会社を退職してそばの道に入った。「子供が小さかったこともあり、定年を過ぎても現役で続けられる仕事がしたかった」と当時の思いを語る。「百姓(笑)庵」(幕別町駒畠)で修行の後に独立した。

 市街地での開店も検討したが、現店舗のたたずまいに心が動かされた。建物は、隣に住む家主が中札内村上札内から移築した1926(大正15)年築の古民家。店内は板の間で、足踏みミシンや古たんすなどの調度品からも大正時代の雰囲気が漂う。

 そば粉は幕別産。「つなぎの小麦粉は5%にとどめているので、そばの風味を楽しんでもらえると思う」と胸を張る。一押しは、近隣農家から仕入れたごぼう・玉ねぎを使用した「ごぼう天そば」。板そばやにしんそばもお薦めだという。

 開店当時は小さかった子供も今は成長し、店のホームページ制作を手伝ってくれた。家族の応援も受けながら、そばの道を極めていく。
(広川和順)


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