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「出来は上々」 小樽で「十勝晴れ」の搾り作業

搾りたての原酒を味わい、出来を確認する高橋常務、中元推進役(右から)

 【小樽】十勝の地酒「十勝晴れ」の仕上げとなる搾りの作業が18日、小樽市内の田中酒造(田中一良社長)の亀甲蔵で行われた。酒造りに取り組む「とかち酒文化再現プロジェクト」のメンバーも作業に立ち合い、柔らかさを増した味わいを確認した。2月4日の今年の第1弾発売へ期待を高めている。

 音更町産の酒造好適米「彗星(すいせい)」と同町産の水を同社に運び、十勝産の原料にこだわって醸造している。4年目の今年度産は米が豊作に恵まれ、製品の人気も高いため、醸造量を前年から倍増。純米吟醸酒で500ミリリットル・2万5000本分を造り、11月には初の試みとして大吟醸酒を醸造・発売する。

 昨年12月上旬に仕込みを始め、今月10、11日と18~20日に2月4日発売分の1万本分の搾り作業を行っている。18日は同プロジェクト事務局の帯広信用金庫から高橋常夫常務理事、中元慎二地域経済振興部推進役が作業に立ち合い、圧搾され、タンク内に断続的に注がれる生原酒を試飲して出来上がりを確認した。

 杜氏(とうじ)の高野篤生さんから「味に一層、柔らかさが出た」と説明を受け、2人は「余韻を感じる」と満足そう。

 原酒は火入れ(加熱殺菌)をして仕上げ、十勝の店頭や飲食店に並ぶ。今年から4、7、9月にも発売して欠品期間を減らす予定で、高橋常務理事は「多くの人に味わってもらい、大吟醸は贈答用でも広めたい」と話した。

 「十勝晴れ」は500ミリリットル入りで1697円。販売先などの問い合わせは帯広酒販協同組合(0155・26・1121)へ。(原山知寿子)


◆十勝晴れについて
とかち酒文化再現プロジェクト-帯広信用金庫
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関連写真

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  • 搾りたての原酒

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  • 搾りたての原酒を味わい、出来を確認する高橋常務、中元推進役(右から)

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