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芽室中出の永原、日本L新人選手賞・羽球

日本リーグで、道内女子として初の新人選手賞を受賞した永原和可那

 バドミントンの日本リーグ(日本バドミントン協会など主催)の2014年女子新人選手賞に、北都銀行(秋田)の永原和可那(18)=青森山田高-芽室中出=が選ばれた。社会人1年目で女子ダブルス(複)の日本ランキング10位、全日本総合選手権(12月)もベスト16入りを果たすなど、昨年は実り多いルーキーイヤーとなった。ペアを組むとわの森三愛高(札幌)出身の松本麻佑(19)との受賞で、道内の女子選手では初の快挙。永原は「課題はまだまだ多いが、(新人賞は)一生に一度のチャンス。すごくうれしい」と喜んでいる。(北雅貴)

 永原は芽室町少年団で小学1年から競技を始め、芽室中、青森山田高と進んだ。全国中体連では個人戦シングルス(単)でベスト16、13年の全国高校総体(インターハイ)の団体戦と個人戦複で念願の優勝を果たした。「高校日本一」の称号を引っ提げて、実業団1部の中堅、北都銀行へ。169センチの永原と176センチの松本の大型コンビが誕生した。

 初の大会となった昨年5月の日本ランキングサーキットでは、福万尚子・城口優里花組(ルネサス)に1-2で敗れて1回戦負け。福万は違う選手と組んだ全日本総合選手権大会(昨年12月・東京)で、世界大会覇者の高橋礼華・松友美佐紀組(日本ユニシス)に競り勝って優勝する実力者だが、「技術ではそれほど差はないと感じた」と振り返る。一方で「精神面が高校生とは全く違って自滅しない。体も筋肉量だけでなく、軸が安定していてぶれない」と驚く面もあった。タイとロシアでの国際大会では日本代表選手にも勝ち、それぞれ優勝と準優勝の結果を残した。

 威力のあるスマッシュ以外に、ネット際でのヘアピンなどシャトルを散らして相手に甘い球を返させる役割も担う。昨年の9月中旬から12月末まで行われた日本リーグではレギュラーとして活躍。2戦目のルネサス戦で敗れたものの、世界選手権3位の前田美順・垣岩令佳組相手に健闘するなど強敵との戦いを通じ力を蓄えていった。

 全勝優勝したNTT東日本との最終戦では、一矢報いる勝利を挙げるなど、個人として通算3勝4敗の成績で終えた。チームも3勝4敗で前年の7位から5位に順位を上げた。

 北都銀行では人事部に配属され、先輩の仕事をサポートする日々を送る。「仕事にもっと責任感を持ち、気配りができるようにならなければいけない。心の成長がバドミントンにもつながる」と話す。昨年12月30日に十勝に戻り、芽室中時の恩師の澤田初穂帯一中監督を訪れ、十勝の後輩選手たちとも交流した。「澤田先生のおかげでトップを本気で狙うようになった」と感謝する。

 今月中旬にはインドネシアでの国際大会に出場する。大きな目標は20年の東京五輪出場。その第1段階としてナショナルチーム(日本代表)入りを今年の目標に掲げる。

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