SNSで国内外へ情報発信 更別の亀井さん
【更別】地域おこし協力隊の亀井秀樹さん(33)が、言語の壁を越えて世界中に村の魅力をPRするユニークな取り組みを始めた。風景を観光資源にして、ネットの画像・動画共有SNS「Instagram(インスタグラム)」を活用。村の自然が織り成す一瞬の美しさを捉えた写真を紹介するアカウント「@sarabetsu」は立ち上げから約2カ月間半で、数十カ国152人のフォロワーを獲得している。
小学4年生から6年間オーストラリアで過ごして英語が堪能な亀井さんは、これまで培った国際経験を生かして同SNSに着目。「文字代わりに写真で交流できるSNSは、更別の景色が武器になる。日本に留まらず世界にも発信したい」と考え、村内のアマチュアカメラマン菅野政一さん(67)に協力を依頼した。勢雄地区の霧氷やカラマツの防風林などの写真を、ほぼ毎日英語でコメントを付けて投稿した。
「いつか日本に行ってみたい。ここはどこですか」。投稿した写真には、英語はもちろん、アラビア語やセルビア語など珍しい言葉の書き込みもあるといい、菅野さんは「世界から反応が返って来るなんて想像もしなかった。自分の作品を見て、更別へ旅行に来てくれたらすてきだね」と話す。
今後は菅野さんのみならず、さまざまな人が違う角度で撮った村の写真を発信する予定で、亀井さんは「この取り組みが更別の国際社会での知名度向上や、外国からの観光客集客力アップにつながれば」と話している。
同アカウントは、ヤフーなどの検索サイトから「インスタグラム @sarabetsu」のキーワードで閲覧できる。
(小寺泰介)
<インスタグラム>
撮影した写真や動画を複数種類のフィルターを使って加工し、見栄えよく表現して投稿できる。タイトルや説明文を付ける必要もない気軽さが人気の理由で、登録者は全世界に2億人いるとも言われている。さまざまな企業も活用している。ユニクロが有するGUなどのファッションブランドが商品やイベントの様子を発信している他、宇宙からの写真を投稿するNASAのアカウントは人気が高い。
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