毛ガニ求めて1万6000人 広尾
【広尾】広尾産毛ガニを堪能する「第45回広尾毛がにまつり」(町観光協会主催)が、14日午前9時からシーサイドパーク広尾で開かれた。会場には今が旬の味覚を求める1万6000人の長い行列ができた。
港町・広尾を彩る三大まつりの一つで、冬の名物イベント。直径2メートルの大釜などでゆで上げる実演販売の豪快さとゆでたて毛ガニの濃厚な味わいが人気を呼んでいる。
今年は衆院選投開票日と重なったが、午前9時の開場前から多くの人だかり。町商工会青年部(齊藤一也部長)のブースではM900円、L1200円、2L1500円、3L1800円と浜値を下回る格安販売とあって、真っ赤に染まった毛ガニ約2トンは飛ぶように売れた。
夫婦で訪れた芽室町の会社員水上幸次郎さん(30)とみなみさん(25)は、「色がきれいで、食べるのが楽しみ。関西の実家にも送りたい」と両手いっぱいに12杯を買い込んでいた。
町内水産加工会社や友好提携する芽室町、長崎県西海市のブースも盛況。毛ガニ早食い競争も注目の的だった。(関根弘貴)