浜彩る旬の赤 広尾で毛ガニ試験操業開始
【広尾】冬の食卓を彩る毛ガニの試験操業が24日、十勝沿岸で始まった。広尾町の十勝港では午前10時ごろから漁船が帰港し、赤く鮮やかに染まった旬の味覚を初水揚げした。
十勝管内3漁協では広尾9隻、大樹3隻、大津6隻が着漁。この日は広尾、大樹で、前日仕掛けたかごに入った毛ガニを各漁港内の市場に運び込んだ。
十勝港の初日の水揚げ量は約2トンで前年比約1割増。価格は前年比で1割程度安い1キロ当たり大2600~3300、小2080~2100円だった。漁業者は「走りとしては大きさ、量ともにまずまず。今後に期待」と話した。
漁期は来年1月末までの予定。大津では25日に初水揚げの予定。
広尾では漁協青年部が12月7日、同漁協冷凍冷蔵施設前で毛ガニ大釜ゆでの実演販売を行う。同14日には町観光協会がシーサイドパーク広尾で「第45回毛がにまつり」を開く。
十勝の毛ガニは密漁の横行で資源が減少し、2004、05年に休漁した。06年から試験操業の形で再開している。(関根弘貴)