脳性まひの磯崎さん一般就労に向け関係者団結
重度障害を持ちながらも一般就労を目指す幕別町の磯崎光瑠さん(21)を支援しようと、複数の関係団体が連携して準備を進めている。既に関係者による「ケア会議」が2度開かれ、課題や方向性について情報を共有するとともに磯崎さんを激励している。
磯崎さんは極小未熟児として生まれたときの呼吸不全で脳性まひの障害を持つ。介助員を伴って小・中学校は普通学級に通い、帯広柏葉高定時制を経て、この春に帯広コア専門学校観光ホスピタリティ科を卒業した。
5月から社会福祉法人慧誠会(帯広)が運営する障がい者就労支援センター・人材育成館ぷらう(西17南41)で週4回、パソコンを使って請求書の作成など事務処理の訓練を続けている。ソフトウェアはサンコー情報システム(札幌)が無償提供している。
ケア会議は磯崎さんから一般就労の意向を聞いた十勝障がい者総合相談支援センター(帯広)が関係団体に呼び掛けて開催。21日には磯崎さんがぷらうに通い始めてから2回目の会議が開かれ、14人が出席した。
参加者がこれまでの経過について報告。磯崎さんの指導に当たる鈴木秀則さんは、磯崎さんの事務処理が実務として使えるレベルになったと太鼓判を押し、就職用の車椅子を製作するイフ(帯広)の内藤憲孝代表はシートの機能性や就労の際に役立つ福祉用具について説明した。
磯崎さんは「コア専門学校では接客も学んだので、接客もしていきたい。働いたお金と年金で1人暮らしもしたいと考えている。夢の実現に向けて協力していただけたら」とあいさつした。
障害者就労支援施設帯広ケア・センターの片平修所長は「近年は(障害者本位ではなく)会社の強みに合わせて福祉サービスを提供している所が目立つ。一人ひとりのニーズに合わせて就労を支援し、少しでも可能性を高めてあげたい」と話している。(澤村真理子)