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「カービング」の楽しさ教えたい! 帯広の渡部さんが十勝初の教室開設

「誰でも気軽にできるのでぜひ体験を」と話す渡部さん

 野菜やせっけんをナイフで削って作品に仕上げる「カービング」が、十勝でも人気が出てきている。帯広の渡部将紀さん(24)が10日、十勝で初のカービング教室「アトリエ・クレア」(帯広市西16南1)をオープンした。道内で教室を構えるのは3人目で、男性では初。渡部さんは「1人でも多くの人にカービングの楽しさを知ってほしい」と意気込んでいる。

 カービングはタイの伝統文化の一つ。13世紀ごろに儀式で果物に装飾的な彫刻を施したのが始まりとされる。「カービングナイフ」と呼ばれる刃渡り5センチのナイフ1本のみを使用して制作された作品はバラや菊などの花をかたどったものが多く、観賞用として使用される。

 渡部さんは2010年に帯広調理師専門学校を卒業後、調理師としてホテルや飲食店に勤務。カービングを志したのは、市内のホテルでビュッフェに使う飾りを制作しているときに魅了されたのがきっかけ。それからは空いた時間を見つけては作業に没頭し、カービングの技術を磨いてきた。

 作業を続けるうちに「十勝にカービングを広めたい」と思い、今年に入って自分の教室を立ち上げることを決意。8月にはタイに短期留学し、現地の専門学校で研さんを積んだ。学校では1日8時間、帰宅後も3時間練習して技術を高めた。

 オープン日の10日のレッスンには3人が参加。カービングナイフを使って小さめのカボチャを削り、入れ物を作った。参加した芽室町の樋詰若愛さん(24)は「初めてだったので難しかったけれど楽しかった。またやりたい」と話していた。渡部さんは「食育にもなり、高齢者の人は老化防止にもつながる。興味のある人は体験してみてほしい」と話している。

 同教室では生徒を募集している。コースはフルーツ&ベジタブルカービングコース(2160円~)、ソープカービングコース(2700円~)の2種類。時間は午前10時~正午、午後3時~同5時、午後7時~同9時(土日除く)の一日3回(火曜日定休)。1500円で受けられる体験レッスンも行っている。

 申し込み、問い合わせは渡部さん(080・1974・4384)かEメール(crea_carving@yahoo.co.jp)へ。(川野遼介)


◆カービングについて
タイカービングとは-日本タイカービング協会

◆渡部将紀さんについて
アトリエ・クレア-公式ホームページ
本校の卒業生が、「カービング教室」をオープン!-帯広調理師専門学校

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