スルメイカ漁最盛期で活気 広尾・十勝港
【広尾】十勝沖のスルメイカ漁が最盛期を迎えている。広尾町の十勝港には多くの漁船が集まり、旬の食材を詰め込んだ木箱などが並ぶ。水揚げ作業は夕方から夜遅くまで続き、浜は活気を帯びている。
8月に始まったスルメイカ漁は9月下旬から十勝沖に漁場を形成。同港には今月上旬から連日、道南や青森県から来た漁船が列をつくり、好調な水揚げを維持している。
8日には60隻が入港し、今季最高の約1万4000箱、9日も61隻が約1万箱を水揚げ。広尾漁協地方卸売市場前岸壁には生鮮向けの発泡スチロール(8~10キロ)と加工向けの木箱(20~22キロ)が並び、市場に運び入れるフォークリフトはフル稼働だった。
この日の取り引きでは発泡スチロール1602~1650円、木箱3850~3900円の値が付き、岸壁で待ち構えたトレーラーで道南、札幌方面に出荷された。漁業者は「このまま豊漁が続いてほしい」と話していた。(関根弘貴)