「陸別百恋水」の事業化、今年度末までにめど
【陸別】町は「りくべつ・チャレンジプロジェクト」として2011年に開発したミネラルウオーター「陸別百恋水(ひゃっこいみず)」について、今年度末までに事業化の方向性を固める。町直営や民間委託などを検討していく。
同プロジェクトは陸別の資源を生かし、雇用につなげる事業を調査研究するもの。「陸別百恋水」は、小利別の湧水を使い、「日本一寒い町の天然水」のうたい文句で翌12年に500ミリリットル入りペットボトルの試供品1万5000本(1本100円)を製造した。
昨年度は3万本を製造。このうち、道の駅・オーロラタウン93りくべつ内の観光物産館など、町内で販売されたのは7560本。残りは町内の各種イベントや町民にPR用として配布された。今年度も3万本を製造している。
陸別のキャラクター「しばれ君」「つららちゃん」をラベルにあしらい、陸別のPRにひと役買っている。試供品は水道水を使っていたが、湧水に変えたことで賞味期限が1年から2年に伸び、町内事業所が防災備蓄用に購入するなど、大口の販売先も確保した。製造は恵庭市の業者に委託している。商品の商標登録も取得済み。
町では「町のPRにつながっており、ある程度、事業化のめどが立った」(佐々木敏治副町長)として、町直営、町内事業所・団体か民間飲料業者への委託など、あらゆる選択肢を視野に、事業化の方向性を検討する。販売単価や生産コスト、販路拡大の可能性なども精査しながら、雇用に結びつく事業形態を模索する。(鈴木裕之)
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