台湾セブンイレブン社長、よつ葉視察 ソフトクリーム輸出で
100%十勝産の生乳を使ったソフトクリーム原料を台湾に輸出する、よつ葉乳業(札幌)の十勝主管工場(音更町)を17日、当地で販売する台湾セブンイレブン(統一超商股份有限公司)の社長が視察した。
よつ葉乳業の原料を使ったソフトクリームは、昨年末から台湾のセブンイレブン10店舗ほどで試験販売が始まり、現在は全約5000店中1000店で提供されている。
同社は台湾への輸出増に対応するため、来年6月完成予定で原料製造工場の増設も進めている。
視察には台湾セブンイレブンの陳瑞堂総経理(社長)ら台湾関係者7人が参加。工場担当者から十勝、北海道酪農や工場の概要について説明を受け、実際にソフトクリーム原料を製造する現場も見て回った。
陳総経理は「幸せを生産している工場だと感じた。ソフトクリームは3種類を販売し、台湾のお客さまに高く評価されている。台湾の消費者は常に新しい物を求めており、今後もよつ葉乳業と連携して新しい商品を開発し、北海道のおいしさを届けたい」と話した。
前日の16日にはよつ葉乳業の堀部一郎社長、有塚利宣副社長(十勝地区農協組合長会会長)も出席して歓迎会が開かれ、堀部社長は「台湾への輸出は昨年度から重点と考えており、互恵関係を強めながら事業を展開していきたい」と歓迎した。有塚副社長からは十勝産生乳の消費拡大への協力に対して陳社長に感謝状も贈られた。(眞尾敦)