インラインホッケー日体大で谷藤はるな活躍
帯広出身の谷藤はるな(22)が所属する日本体育大学女子インラインホッケー部が全日本選手権大会(7月19、20日・兵庫)で準優勝に耀いた。3年生から1セット目に入っていた谷藤はアシストを記録するなど活躍。今後は教員を目指し新たな夢を追いかける。
谷藤は帯広豊成小、帯南町中、帯緑陽高とバスケットボール部に在籍。大学では「違う球技もできるのでは」と考え、友人の勧めもあってインラインホッケーを始めた。
同部は1994年に創立した学生では一番伝統のあるチーム。ほぼ全員が大学から競技を始めるが、昨年は関東大会、NARCh、全日本選手権大会の3冠を達成した。
谷藤は当初、うまく滑ることができず、週2回各2時間ほどの練習のほか、自主練習や試合のDVDを見て研究し実力を付けた。3年時に頭角を現し、俊足を生かしたプレーで日体大のオフェンスをけん引するまでになった。
連覇を狙った全日本選手権大会は、日本の強豪5チームがエントリー。谷藤はダイヤモンド型の布陣の右に位置した。1回戦はシードされ、2回戦の相手はアイスホッケー経験者が多く日体大OGも加わるpeanuts(関東代表)。今年に入って勝てていない相手だったが、前半8分から立て続けに3点を奪い3-0で快勝。谷藤はフリーになった味方を見逃さず3点目をアシストし勝利に貢献した。
決勝は今年の関東大会を制したSONIC(同)戦。終了間際に勝ち越し点を決められ1-2で敗れ2連覇はならなかった。谷藤の大学での選手生活は終わったが、この4年間で、仲間の大切さや学生同士で練習メニューを決めるなど考える力を得られたという。
母校の帯緑陽高で5月に教育実習を終え、「いずれは十勝の子供たちにインラインホッケーを教えたい」と考える。競技を続けながら夢をかなえるつもりだ。(菊池宗矩)