農村部の軽油盗難相次ぐ 十勝で既に11件 15日も芽室と豊頃
十勝管内で6月以降、農業施設の屋外ホームタンクなどから、軽油が抜き取られる盗難事件が相次いでいる。15日にも芽室と豊頃の両町で発生、被害件数は既に11件に上る。いずれも農村部で起きており、各署が警戒を強めている。
芽室町内では15日午後5時半ごろ、同町新生南10線のJAめむろ(辻勇組合長)小麦乾燥貯留施設北側敷地内のホームタンクから農機具などの燃料用軽油約390リットル(時価約5万8000円相当)が盗まれていることが分かった。帯広署によると、同JA職員が、盗難防止のためにノズルに巻き付けていた錠付きの鎖が外されていることに気づき、確認したところ、軽油がほぼ空になったいたという。
また同日、豊頃町幌岡のJA豊頃町(山口良一組合長)野菜集出荷施設内のホームタンクから重機などの燃料用軽油約900リットル(同約13万1000円相当)が盗まれていることが判明した。
管内5署によると、十勝管内では、6月中旬から被害が相次ぎ、中には帯広市内で1050リットル(同約12万円相当)もの被害が出たケースもある。いずれも農村部で屋外に設置されたタンクが狙われている点が共通する。被害の多くは無施錠だったが、施錠していたケースもあり、帯広署は「施錠はもちろん、こまめに点検して被害予防を」と警戒を呼び掛けている。
◆管内の軽油盗難事件について
・十勝管内で軽油盗難被害相次ぐ-十勝毎日新聞電子版(2014/06/25)
・浦幌で軽油450リットル盗難-十勝毎日新聞電子版(2014/07/04)
・帯広市内で軽油1050リットル盗難-十勝毎日新聞電子版(2014/07/14)
・帯広署だより「軽油盗難が多発」-十勝毎日新聞電子版(2014/07/16)