農機展で“特需” 飲食店など初日から混雑
10日に開幕した「国際農業機械展in帯広」の出展者や来場者で、帯広市内の飲食店や宿泊施設が初日からにぎわった。今回は会場に駐車場がないためタクシーの利用増にもつながり、各所は8年ぶりの“特需”に沸いている。
10日夜は雨にもかかわらず、飲食店の来店客が多かった。北の屋台(西1南11)は同展の関係者が夕方の早い時間から来店。屋台を運営する北の起業広場協同組合は「農機展の資料を手にした人も多い」と集客に手応え。市内飲食店でつくる帯広観光社交組合の佐藤和年組合長によると、9日は九州など普段はない客層が目立った。「10日は予想より下回ったが、週末の入りに期待したい」としている。
通常の2倍外国人客も
市内のタクシー会社は、北愛国交流広場の農機展会場から臨時駐車場の札内川河川敷(幕別町)や、会場近くのイトーヨーカドー帯広店の間の運行が多かった。臨時駐車場からはシャトルバスも出たが、本数が少なく混雑していることも要因。通常の2倍の稼働のところもある。まりもハイヤーは「雨で心配したが、頻繁に(配車の)電話が鳴っている」とし、小型の全55台をフル動員させた。イトーヨーカドー帯広店では「10日は駐車場の駐車台数が1割ほど多かった。農機展への来場者もいると思う」と話す。この日は売り上げも伸び、普段は少ない外国人客の姿も目立ったという。
市内の宿泊施設はほぼ満室だ。ホテルニューオビヒロは「宿泊の9割が農機展関係者」と小村健一社長。音更町十勝川温泉でも宿泊予約が多く、観月苑は「団体客の宴会も目立ち、経済効果を体感できる。売り上げアップに期待したい」(束原成営業部長)。帯広ホテル旅館組合の後藤健二組合長は「キャンセルなど台風による影響は多少あるが、心配したほどでない」と話す。
ホテル満室 土産も好調
市内のホテルや旅館が満室のため、特需はラブホテル業界の一部にも。市内の1館は、「9、10日の宿泊者が週末並みに増えた。男性の1人客も目立つ」と話す。別のホテルでは「室蘭や札幌ナンバーの車で男性1人の休憩客が増えた」と週末にも期待する。
国内外の来場者で、土産も好調な売れ行きだ。柳月のスイートピアガーデン(音更)は10日、農機展関係の大型バスが20台入った。
開催期間中の来場者が20万人とも予想される農機展。帯広商工会議所の高橋勝担会頭は「十勝・帯広を知ってもらい、リピーターを獲得するいい機会」と期待している。(山岡瑠美子、長田純一、関坂典生、井上朋一、津田恭平)
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・10日から食彩祭 十勝食材ふんだんに-十勝毎日新聞電子版(2014/07/05)
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