白蛇姫まつり本番に向けて総練習 鹿追
【鹿追】5日に鹿追町の然別湖畔で開かれる第43回白蛇姫まつり(鹿追町観光協会主催)で、町内の中・高校生28人が「子ども白蛇姫舞」を披露する。今年は親蛇と子蛇2体の計3体で舞うほか、「姫舞」も披露する。子供たちは2日夜、町民ホールで本番を前に最後の仕上げ稽古を行い、真剣な表情で舞や蛇の動きを確認した。
一時途絶えた「子ども白蛇」は8年前に復活。当時小学校高学年で参加した子供も今年、高校3年生となる。指導する町白蛇姫舞保存会(山田壮一会長)は子供たちの舞の成長に伴い、「進化と改革」(山田会長)として従来親子2体だった蛇を初の3体とするとともに、「白蛇舞」から「白蛇姫舞」へ切り替えることを決め、6月から週1回の練習を続けてきた。
また、町の補助金を受けて子ども衣装も製作。従来、ワンサイズしかなかった衣装を小さめと大きめの計10着を新たに作った。保存会会員の藤井利江さんを中心に、裁縫を得意とする応援団「白蛇応援隊」のお年寄りらの協力で仕上げた。新しい衣装を試着した餌取健太郎君(鹿追中2年)は「去年まではぶかぶかだったが、今年は動きやすい」と喜んだ。
ストニィプレインホールで行われた仕上げ稽古では蛇がぶつかる場面があったものの、保存会関係者も「8、9割の出来」と太鼓判。姫舞を披露する下川瑞稀さん(同2年)は「姫舞は小さな頃から憧れだったので立候補した。本番ではきれいに踊れるよう頑張る」と目を輝かせる。蛇の動きを決める先頭の持ち手「頭(かしら)」として親蛇を担当する袰岩求基君(鹿追高3年)は「進学するので参加は今年が最後。蛇が生きているように見せたい」と気合十分。山田会長も「みんなで一生懸命やろう」と激励した。
白蛇姫まつりは午後6時半、陸上自衛隊第5音楽隊の演奏で開幕。町内在住の「My’s(マイズ)」のコンサートの後、同7時45分から「子ども白蛇姫舞」が披露される。保存会による「白蛇姫舞」は同8時20分。帯広カムイトウウポポ保存会によるムックリ演奏、舞踊も行われる。問い合わせは道の駅しかおい・観光案内所(0156・66・1125)へ。(大野篤志)
◆白蛇姫まつりについて
・第43回白蛇姫まつり-十勝観光・鹿追町観光情報
・白蛇と共に~鹿追町保存会40周年(上)進化する郷土芸能-十勝毎日新聞電子版(2013/03/01)
・白蛇と共に~鹿追町保存会40周年(下)広がる仲間の輪-十勝毎日新聞電子版(2013/03/02)
・あの時の記憶(19)「鹿追・白蛇姫舞誕生」-十勝毎日新聞電子版(2014/06/07)
◆この記事の写真はこちらから購入できます
・白蛇姫まつり本番に向けて総練習 鹿追-かちまいフォトサービス