利別川で大規模訓練 水防・地震対策 2000人来場
【池田】道内最大級の水防演習(道開発局、道、管内19市町村主催)が14日、町内の十勝川水系利別川の池田大橋右岸で開かれた。水防隊員や陸上自衛隊員らが水防の工法など11訓練と、地震対策の8訓練を披露。会場には一般見学者を含む2000人余りが訪れた。
道内各地で年1回開催、十勝で開かれるのは11年ぶり4回目。十勝地方に台風が接近し、利別川の漏水があったことを想定した。自衛隊や地域の水防隊、行政の防災担当者ら約600人が訓練に参加し、激流から堤防を守る「木流し工」などを訓練した。
地震対策では、十勝沖でマグニチュード8・2の地震が起きたとし、ヘリコプターによる孤立者救助や倒壊家屋救助、転落車両救助を行い、見学者らは本番さながらの迫力ある訓練に見入った。
開会に当たって道開発局の澤田和宏局長は「日ごろの訓練成果を発揮して水防関係機関の連携を深めるとともに、地域住民の防災意識を高めてほしい」と述べた。来賓の国土交通省の坂井学政務官らもあいさつした。
同時開催の「2014こども祭りinいけだ」(池田町主催)にも家族連れなどが大勢訪れ、子供たちが珍しい重機などを見て楽しんだ。(関坂典生)