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解体予定ホテルで大地震想定合同訓練 帯広署など

エンジン付きカッターで壁に穴を開けて経路を確保、けが人を救出する隊員(12日午後1時半ごろ、塩原真撮影)

 【音更】十勝沖地震などの大規模災害に備え、帯広署と道警本部、釧路方面本部合同の災害警備訓練が12日、音更町十勝川温泉地区で解体予定の旧グランドホテル雨宮館で行われた。災害資機材を使った障害物の除去や負傷者の搬送など、緊迫感漂う現場で救出救助技能の習得を図った。  

 解体予定の施設を使った実践的な訓練は道内でも極めてまれ。「十勝沖でマグニチュード8・2の地震が発生、同署管内で最大震度6弱の揺れがあり、ホテル3階と4階に計5人が取り残された」とする想定の下、釧本警備課や情報通信部機動通信課、道本警備部機動隊、帯広署第二機動隊員から約60人が参加した。

 隊員らは持ち場に分かれ、声掛けによる捜索と、要救護者の声や音などを探知するために静止する「サイレントタイム」も設けて生存者を確認。地震の揺れで開かなくなったドアを工具で破壊したり、エンジン付きカッターで壁に穴を開けて経路を確保したりして救出に当たった。傷病者に見立てたダミー人形の搬送では、余震で床が崩れて救出経路の変更を余儀なくされたとして、高さ約4メートルから3連はしごを使って地上に降ろすなど臨機応変に行動した。

 訓練後、同署の藤村博之署長は「今後も最前線で活動するための気力、体力の錬成を図ってほしい」と講評。訓練に参加した同署地域課の高津光さん(20)=西三条交番=は「一刻一秒を争う中で連携を取るのに苦労した。危機感を常に持って訓練に励みたい」と話していた。(小縣大輝、川野遼介)

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