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芽室赤レンガ倉庫の巨大ジャガイモアート、浅野さん交え制作進む

木材を切って制作に打ち込む浅野さん。3つ目のジャガイモ作品も構想している

 【芽室】「NPO十勝めむろ赤レンガ倉庫」(浅野修代表)が、JR芽室駅前にあるJAめむろの赤レンガ倉庫を舞台に取り組む「巨大ジャガイモアート」の制作で、今年も浅野さん(77)=帯広市出身、神奈川県鎌倉市在住=が同倉庫を訪れている。ジャガイモがモチーフの作品のうち1個の骨組みがほぼ完成した他、滞在中に今後の制作構図などを練る。

 ジャガイモアートは農業や食文化の意義を発信する狙いで、2012年から制作が始まった。十勝の大地を象徴する1919年築の同倉庫に、カラマツ廃材が骨格の巨大ジャガイモ作品を設置。中には食をテーマに世界から集めた小作品を展示し、来年秋の公開を目指している。

 浅野さんは4月下旬に来勝し、近郊の農家や酪農家の有志と共に15日まで、制作に当たる。滞在中に高さ6メートル、横10メートルの2つ割りの1個のジャガイモ作品の骨格がほぼ完成。骨格をライトアップしてできる影もアートの一部で、幻想的な姿を現した。

 ジャガイモ作品は当初、倉庫の東側3分の2を利用して2個制作する予定だったが、「作品をいかに効果的に見せるかを考えたとき、残りの空間も活用する案が膨らんだ」と浅野さん。現在西側を中心に高さ6メートル、横約25メートルの3個目のジャガイモ作品も計画中だ。

 骨格には今後、段ボールなどの再利用紙をすいた紙を貼り、集めた小作品を来年春から飾り始める。浅野さんは、老朽化が進んだ倉庫の補修作業や、3つ目のジャガイモ作品の構図を示して、十勝を離れる。

 作品は永久展示を目指し、浅野さんは「子供の頃に制作で参加した小作品を将来、その家族が見ることができる。食文化の大切さとともに、生きた証しを未来に残す意味も伝えたい」と力説する。


◆NPO十勝めむろ赤レンガ倉庫について
NPO十勝めむろ赤レンガ倉庫-公式ホームページ

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