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音更出身宮原さん プロゴルフツアー帯同で活躍

宮原さん(左)が製作したパターの感触を確かめる宮里藍選手

 音更町出身の宮原圭史さん(50)=群馬県前橋市在住=が男子プロゴルフの日本ツアーで、出場選手が使うクラブのメンテナンスを担当している。ツアー帯同歴25年のキャリアを誇り、女子プロの宮里藍選手の海外ツアーにも同行するなど海外大会にも数多く参加。東京都内で米国の高級パターブランド「ベティナルディ」の国内代理店も経営し、「契約プロの日本ツアー優勝に貢献したい」と目標を掲げている。

 宮原さんは1963年生まれ。音更町議会議長を務めた父良巳さん(78)の次男で、下音更小、下音更中、帯広工業高を卒業、東海大に進んだ。小学生でスキーを始め、大学ではスキー競技部に所属した。

 卒業後はスキーなどウインタースポーツ用品を製造・販売する世界的メーカーの日本法人に就職し、同社傘下だった米国の大手ゴルフ用品メーカー「テーラーメイド」事業部で2年間営業を担当。89年から、プロ担当として年間40週以上のツアーに帯同し、トッププロのクラブメンテナンスを担うようになった。

 倉本昌弘、芹沢信雄、田中秀道、丸山茂樹、藤田寛之ら有名プロに「宮ちゃん」の愛称で親しまれ、多数のツアー優勝に貢献。95年にはゴルフの本場英国で半年間の語学留学に臨んだ後、ツアーサービス専門会社に移った。直後に「ベティナルディ」と出合い、同ブランドの日本側担当者となった。

 手掛けたパターでの国内ツアー優勝は20勝を数え、米国PGAツアーや世界4大メジャー大会の全米、全英オープンなどの仕事も経験。女子プロでも宮里藍選手に請われて特注パターを製作し、本人の海外ツアーにも同行、半年間にわたり好成績を収めて注目された。

 前職場と「ベティナルディ」の代理店契約が切れた2010年、米国本社の誘いで自ら代理店を設立。全国の百貨店などで販促活動に奔走する傍ら、現在も年間20試合余りの男子ツアーに足を運ぶ。「プロの世界で培ったクラブのフィッティング技術を、一般ゴルファーに還元したい」と語る。

 多忙な仕事の合間を縫い、毎年夏と冬は家族で十勝に帰省。今年も夏の道内ツアーに合わせて里帰りを計画している。「常に好奇心を持ちツアーに出掛けられるのは、子供の頃からバスや列車で糠平温泉スキー場(当時)などに通わせてくれた両親のおかげ。帰る場所があり、変わらぬ環境で迎えてくれるのは本当にありがたい。家族も十勝の食などを楽しみにしている」と故郷で力を蓄え、さらなる活躍を目指す。
(岩城由彦)


◆ベティナルディ
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