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JICA事業に参加 広尾高校生徒会

初めての国際貢献事業に意気込む広尾高校生徒会執行部のメンバー

 【広尾】広尾高校生徒会(吉田巧会長)は今年度、国際協力機構(JICA)が手掛ける「市民参加協力事業」に取り組む。開発途上国が必要としているスポーツ、文化、教育、福祉などに役立つ物品を集め、JICAが派遣しているボランティアを通じて世界各地に届ける「世界の笑顔のためにプログラム」に参加する。同校生徒会としては初の試みで、校内や地域に物品提供を呼び掛けている。

 吉田会長の公約の一環。昨年9月の生徒会役員選挙で「新しいことに挑戦し、生徒会を進化させる」と訴えていた。選挙後の執行部で会議を行い、「少しでも外国で必要としている人の力になろう」と国際貢献事業を選択。同12月にJICA北海道国際センター帯広を訪ね、同プログラムの参加を決めた。

 同プログラムは開発途上国の人々のために日本でできるボランティア。世界各地が必要としている物品を集める団体を年2回、募集している。同センターでは過去の十勝管内の参加実績を把握していないが、「高校生徒会の事例はあまりないのではないか。高校生が自主的に参加してくれたことに感激した」としている。

 同校生徒会初となる取り組みをサポートした生徒会担当の折笠英樹教諭は「世界の現状を知り、世界とつながる意識を高めるきっかけになれば」と期待している。

 今回、募集するのは延べ40カ国からリクエストがあった野球グローブなど12種類210個。締め切りは12日。新品、中古は不問だが、破損がひどいものは不可。同校生徒会は「協力をお願いします」と呼び掛けている。(関根弘貴)

 募集物品、個数、寄贈予定国は次の通り。

▽野球グローブ30個(玩具不可)=アルゼンチン、コスタリカ、タンザニア
▽同ボール25個(縫い目のほつれがないもの)=タンザニア
▽柔道着10着(ほつれがなく洗濯済みのもの)=ケニア、ザンビア、スーダン、ラオス
▽サッカーボール15個=カメルーン、ペルー他9カ国
▽バレーボール10個=フィリピン、モンゴル他5カ国
▽卓球ボール30個=エルサルバドル、タンザニア
▽短縄跳び10個=ドミニカ共和国、ブルキナファソ
▽そろばん50個=トンガ
▽拳玉15個=スーダン、ガーナ他3カ国
▽ジグソーパズル5個=エクアドル
▽積み木5セット=スリランカ
▽バランスボール5個=スリランカ、ソロモン諸島

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