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感謝の熱気球全国へ、ふるさと納税に新たな特典 上士幌

感謝特典の係留で実際に上げる予定の熱気球

 【上士幌】町はふるさと納税の感謝特典の一つとして、全国どこでも熱気球の係留を行う。対象者は道内だと50万円、道外だと100万円の寄付をした人。町のシンボルである熱気球を全国各地で揚げることで、ふるさと納税や町のPRを図りたい考え。ゴールデンウイーク明けごろから申請を受け付ける。

 昨年度の町に対するふるさと納税の金額は約2億4330万円。感謝特典として贈る十勝ナイタイ和牛などの町の特産品が人気で、ふるさと納税利用者が多く閲覧するインターネットサイトへの広告掲載、ゴールデンタイムの全国テレビ放送での紹介などを受け、前年度の約1595万円から爆発的に伸びた。

 これまでの感謝特典は寄付金額1万円と5万円のコースがあったが、今回、高額コースを用意。日本で初めて熱気球の大会を行うなど、町の文化にもなっている熱気球を揚げに行くことで、多くの人に喜んでもらい、町のアピールにつなげる。

 パイロット免許を持つ町職員ら4人が寄付者指定の地域に出向き、町名や町のイメージキャラクター「ほろんちゃん」がデザインされた町所有の熱気球「上士幌3号」を係留する。運行時間は2時間ほどを想定しており、合計約100人が体験搭乗できる。個人や家族で楽しむほか、学校や企業などの周年記念事業やイベントで係留することも可能。

 経費として今年度は道内1件、道外2件分を合わせて227万円を見込み、30日に開かれた町議会臨時会で補正予算案が可決された。原則として3件限定だが、学校の閉校記念など特別な理由がある場合は補正をしていくことも検討している。

 竹中貢町長は「気球に乗る機会はあまりない人が多いと思う。感謝の気持ちとして、多くの人に喜んでもらえれば」と話している。

 気象や敷地など、係留の条件があるため、申請前に連絡する必要がある。問い合わせは町企画財政課ふるさと納税担当(01564・2・2111)へ。
(津田恭平)

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