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「かぼちゃアイス」登場 本別・農大生が製造

カボチャ味アイスを製造した太田さん(中央左)と細川さん(同右)ら研究科の学生たち(左から2人目が三上教諭)

 【本別】道立農業大学校(加藤和彦校長)の加工品ブランド「仙美里ケ丘」のアイスクリームに、カボチャ味が新登場する。同校農業経営研究科の2年生が、同校で生産したカボチャや生乳を原材料に、味の試行錯誤を重ねて商品化を進めてきた。5月の大型連休明けから町内の道の駅などで販売する。

 同研究科は、農業経営の知識や技術を高めるため、講義や実習を通して各自の研究テーマに取り組み、農産物加工も手がけている。同校産の農畜産物でソーセージやチーズ、パン、ジャムなどを製造し、イベントなどで販売している。

 「かぼちゃアイス」は、六次産業化について学ぶ授業の中で、同校産のカボチャを有効活用するアイデアが出たのがきっかけ。太田彩実さん(23)=栃木出身=と細川雄亮さん(21)=音更出身=が中心になり、バニラと抹茶、黒豆きなこの3種類ある味にカボチャを加えることにした。

 若い女性を主なターゲットとし、2月からはカボチャや砂糖の量、加工方法を変えながら試作を重ねた。仲間や教諭らに感想を聞いて数種類ずつ4回の試作品を経て味を決めた。特徴の一つが原料に入れたブランデーとシナモン。太田さんは「カボチャの量を増やしたからといって味が濃くなるものではなかった」と話し、風味を引き出す工夫をした。

 指導した三上由美枝教諭は「自分たちで考えて製造、販売までする課程を学んでほしかった」と話し、細川さんは「商品化が近づくにつれて実感が沸いて面白くなった」、将来の進路に食品加工も考えている太田さんは「衛生管理の勉強もできて良い経験ができた」と取り組んだ。

 新製品を機にアイスクリームのラベルのデザインも変更。2人は「皆で頑張って作り、おいしいアイスになったと思う。いろいろな人たちに食べてもらいたい」とPRしている。

 「かぼちゃアイス」は80ミリリットル入り150円。道の駅ステラ★ほんべつや、本別公園義経の館内の町物産センターで販売する。問い合わせは同校(0156・24・2122)へ。
(安田義教)

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