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風味守る栽培ニオ積みも 生産者・中川猛さん  まちマイ音更編

「栽培方法にこだわり、おいしさを消費者に伝えたい」と話す中川さん

 町を挙げてブランド化を進めている「音更大袖振大豆」。生産者の1人、中川猛さん(36)=万年=は、収穫した大豆を畑で積み上げる「ニオ積み」などにこだわり、首都圏の高付加価値化された豆腐などの商品向けに供給している。

 中川さんは経営面積37・8ヘクタールのうち、1・4ヘクタールで同大豆を栽培している。栽培歴は先代から数えて少なくとも20年以上。収穫時のニオ積みの他にも、肥料を減らし、土を盛って倒伏を防いだり、収穫適期を見極めたりと細心の注意を払う。

 収穫された同大豆は、首都圏の高級豆腐店など契約先に供給される。ニオ積みで丁寧に乾燥して甘みも増すため、同大豆から作られる豆腐は1丁500円ほどで販売されるという。

 中川さん方では、自ら栽培した同大豆を家庭でも日常的に使う。母の順子さん(61)が同大豆からみそを手造りし、枝豆、きな粉にして食べることも。中川さんは同大豆の魅力を「他の大豆に比べても、格段に甘みが強いこと」とした上で「大袖振大豆のみそこそが、中川家の味」と笑顔を見せる。

 多くの手間が掛かる作物の1つだが、中川さんは「一番おいしくて、風味の良い大豆。今後も、この風味を保つよう栽培にこだわり、消費者の皆さんにおいしさを伝えたい」と意気込む。(井上朋一)


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