「フードバレーの糸を大きな旗に」 帯広市長に再選の米沢氏
任期満了に伴い、6日告示された帯広市長選は、午後5時に立候補の受け付けが締め切られた。唯一立候補した現職の米沢則寿氏(58)=無所属、1期=以外に届出はなく、米沢氏の無投票再選が決まった。帯広市長選での無投票当選は、戦後に公選制となってから今回で19回目の選挙で初めて。
午後5時9分、市内西19南2の合同選対事務所に無投票確定の連絡が入ると、詰め掛けた支持者ら約110人から拍手が沸き起こった。
米沢氏は市内11カ所での街頭演説と遊説を終え、同5時17分、弥生夫人とともに事務所入り。支持者や管内町村長らに拍手で迎えられ、一人ひとりと固い握手を交わした。
「祝V2 米沢市長おめでとう」の垂れ幕が披露された後、岩野洋一合同選対本部長が「この4年間、一生懸命汗をかき、努力しながら市政をかじ取りしたことが評価された。市民、帯広、十勝の夢をしっかり結び、4年間で大きく花を咲かせていただきたい」と述べ、万歳三唱した。
後援会から花束を受け取った米沢氏は「4年前には交流のなかった仲間と一緒に万歳させていただき感無量」と述べ、「『フードバレーとかち』はやっと入り口。皆さんの夢を一緒につむいで糸にして、布にして、最後に大きな旗にしたい。弱っている人、困っている人、帯広市民、十勝の人の幸せに何が必要かを全ての判断の座標軸にこれからも頑張っていく」と意気込みを語った。
当選証書付与式は14日。米沢氏の1期目の任期は20日までで、それまでは行事への出席や内部事務をしながら、管内町村や道内外へのあいさつ回りを行う。2期目の初登庁は21日。(市長選取材班)