3週間余りで1万人突破 映画「銀の匙」
帯広農業高校をモデルにした人気漫画が原作で、現在公開中の映画「銀の匙(さじ)Silver Spoon」(配給元・東宝)が、管内で唯一上映しているシネマ太陽帯広(帯広市西3南11)で、3月31午後に累計来場者1万人を突破した。公開開始から3週間余りでの大台達成は、開館10年の同施設至上最速のペースで「ご当地映画」の人気に驚いている。
上映開始の3月7日以降、平日でも1日平均300人が来場している。土・日曜日には500人を超え、毎回の上映前にはロビーが混雑。公開10日目の同17日に累計5000人を達成した。3連休だった同21日に529人、22日484人、23日556人と好調で、31日の3回目の上映で1万人の大台に乗った。
父母や祖父母と一緒の子供や中高年層など幅広い年代が来場。映画グッズはパンフレットを除き売り切れた。帯広出身の八鍬新之介監督の「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~」、アカデミー賞受賞の「アナと雪の女王」など話題作の“ライバル”も多いが、勢いは衰えない。
同施設の柏浦亜紀恵統括マネジャーは「道内の上映施設でもトップクラスの動員数が続いている。これが“地元効果”の勢いか」と驚く。上映期間は未定だが、ゴールデンウイークごろまでは続ける予定で、施設側はさらなる来場者に期待している。(原山知寿子)