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シンガポール大手小売りのフェアプライス会長ら来勝

柏葉社長(右)の説明を聞くウン会長(左)とタン社長(左から2人目)=27日午前11時半ごろ、芽室町内のオークリーフ牧場

 シンガポール最大のスーパー「フェアプライス」のセルミャン・ウン会長とイヤン・タン社長が26日、新たな輸入品候補を探すため十勝を訪れた。道中小企業家同友会とかち支部(山本英明支部長)が2月に同スーパーで行った十勝フェアが好評だったため、十勝産品を通年取引の候補として生産現場などを視察、取引に前向きな姿勢を見せた。28日まで管内を回る。

 両氏の来勝は初めて。ウン会長は国際オリンピック委員会(IOC)理事を務めるなど国際的にも著名で、同国内での影響力がある実業家。同国でスーパーやコンビニなど270のブランドを展開している。

 視察先のオークリーフ牧場(芽室町)で27日午前、同牧場の柏葉晴良社長の案内で肉用牛の飼養状況などを確認。ウン会長は10月に開業予定の巨大モールでの取り扱いに興味を示し、「シンガポールの消費者は食の安全に関心が高い。安全な牛肉には付加価値分を支払う。新店の会員顧客を対象にした牧場や農場訪問ツアーも企画したい」と十勝への関心を高めていた。柏葉社長は「大変うれしい。帯広で、と畜してシンガポールに輸出できる体制を早く整えてもらい期待に応えたい」と話した。

 この他、尾藤農産(同町)や鎌田きのこ(帯広市)、柳月スイートピアガーデン(音更町)なども視察した。十勝毎日新聞社を26日に訪れたウン会長は「十勝の食材は人気があるので良い物をリーズナブルにシンガポールで販売できれば」と語った。(関坂典生)

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