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北斗病院が4月から小児科開設

 社会医療法人北斗(鎌田一理事長)が運営する北斗病院(帯広市稲田町基線7、井出渉院長)は、4月1日に小児科を開設する。小児科医2人体制でスタートし、早ければ今夏にも3人体制に拡充する。救急から一般外来、心の診療などの専門外来まで幅広く対応する予定で、帯広・十勝の小児医療の中核の一つとしての役割が期待される。

 同病院では脳神経外科をはじめ幅広い科目で診療を行っているが、「救急でも脳外科領域でも小児に対して弱かった。病院全体の底上げを図り、地域医療に貢献するために小児科の開設を決めた」(井出院長)とする。

 開設に向けて、昨年11月に佐賀大学から小児救急が専門の西村洋一医師(36)を招聘(しょうへい)。4月からは、同大で小児救急の他、小児のアレルギーや心の発達などを専門としてきた人見知洋医師(46)が着任する。

 一般外来、救急外来の他、専門外来として「ぜんそく・呼吸器相談外来」「心と体の何でも相談外来」「発達と行動の相談外来」を開設する。救急の受け入れは当面、日勤帯のみだが、24時間365日の対応を目指して人員体制などを整える方針。また、将来的にはドクターカーなどを導入し、「今まで十勝になかった小児救急のかたちを目指したい」(西村医師)としている。その他、乳児検診や予防接種なども行う。

 小児科医の成り手不足は全国的な問題で、管内でも医師の高齢化などで小児科の減少傾向が続く。特に救急に携わる小児科医の確保が難しく、管内で小児の2次救急を診るのは帯広厚生と帯広協会の2病院だけ。井出院長は「他の医療機関などと連携しながら、救急から心の診療まで対応できる十勝の総合小児医療センターを目指したい」としている。

 診療時間は平日午前9時~正午、午後2~5時。土曜日は午前9時~正午。(丹羽恭太)

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