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「銀匙」札幌も熱視線 駅地下で衣装展示

映画に登場した衣装や小物なども展示している地下街アピア

 【札幌】帯広農業高校をモデルにした人気漫画が原作で、帯広・十勝でロケを行った映画「銀の匙(さじ)Silver Spoon」の全国公開(7日)が迫り、多くの観客動員が見込める札幌市内でも企業や道庁の映画PRの動きが盛り上がっている。

 三省堂書店は、道内2店と東京の3店で2月下旬から一斉にブックフェアを開催中。札幌店(中央区北5西2)ではモニターで「銀の匙」の映画やアニメを紹介。十勝の観光PRポスターや帯広市が作製したロケ地マップ、農業高校の活動を紹介するパンフレットを設置しており、「銀の匙のコミックは『テッパン銘柄』の人気作品。映画をきっかけに北海道観光に興味を持つ人が増えれば」(同店)と期待する。

 「ようこそ! 大蝦夷農業高校へ」と書かれた大型パネルが目立つ札幌駅地下のアピアでは、映画のメイキングや見どころを紹介する自立型パネルも設置。ショーケースには主人公「八軒勇吾」(中島健人)のツナギなどキャストが実際に着用した衣装や馬術部用具も展示し、買い物客や中高生ら利用客が足を止めて見入っている。

 まんだらけ札幌店(同区南3西5)でもTシャツやタオルなどをセットにしたオリジナルコラボセットを販売中だ。

 映画会社や書店と包括連携協定を締結し、ロケ地誘致にも力を入れる道は、道内公立学校などへの配布プリントに映画PRを含む道政広報を取り入れる。「北海道の魅力や農業高校の教育活動を伝える絶好の機会。続編につながるよう道としても全力で応援したい」(広報広聴課)としている。(犬飼裕一)

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