地域を結ぶ「新聞」配布 帯広小のぞみ学級
帯広小学校(馬渕新司校長)の特別支援学級「のぞみ学級」が、学校生活を紹介する文書「十勝毎月新聞」を作成し、近くの商店や市役所などの公共施設に配布している。児童自らが配り、あいさつや名前を覚えてもらうなど交流し、「新聞」が児童と地域住民とを結ぶ懸け橋になっている。
のぞみ学級には1、4、5年生各3人、6年生1人の計10人が学んでいる。数字の学習の一環として、2012年6月から、児童が日付を手書きした卓上カレンダーを1カ月ごとに作成。教職員家庭や協力店舗などに配っていた。より詳しく学校・学級の情報を伝えようと、昨年12月から「新聞」の発行を始めた。
「十勝毎月新聞」はA4判・カラー表面。1月号は「目指せ!オリンピック?!」と題して、スケート、歩くスキーに挑戦する様子や、冬休みに作った工作、手芸作品の写真などを紹介した。現在は執筆、編集は教員がするが、今後は自作の4コマ漫画や作文などで、子供たちが編集に加わることも考えている。
月1回の配布日には、児童が学年ごとに3グループに分かれて各施設を訪問。子供たちは緊張した様子ながら、店主や職員とあいさつを交わすなど、交流が広がっている。配布先は児童の家庭や教職員なども含めて、約70カ所になった。今後も地域の協力を得て配布先を増やす考えだ。
同校は「地域と子供たちをつなぐ取り組み。今後も広げていきたい」としている。(原山知寿子)