NHKクイズ番組「ホールドオン!」でチャンピオン 帯広の中橋さん
帯広市内の公務員中橋大介さん(38)が今月、NHKの「連続クイズHold on(ホールドオン)!」(平日午後1時5分~同27分放送、総合テレビ)で十勝在住者では初の番組チャンピオンに輝き、2度の“防衛”を果たした。過去に民放のクイズ番組も制したことがある中橋さんは「学生時代に『広く浅く』詰め込んだ知識を生かせたかな。目標とする(ホールドオン)史上最多の12連勝にはほど遠かったが、良い思い出になった」と笑顔を見せている。
ホールドオンは全国各地の予選を通過した4人が解答者となり、うち1人が前日まで勝ち残っているチャンピオンと雌雄を決する視聴者参加型の連続クイズ番組。タレントの山口智充さん(44)らが司会を務める。過去の放送では、おびひろ動物園で昨年9月に脱走劇を繰り広げたキリンの「スカイ」に関するクイズも出題されている。
根っからのクイズ好きという中橋さんは、北大在学中にクイズ研究会の会長を務め、テレビ朝日系(道内はHTB)のパネルクイズ「アタック25」で優勝した実力の持ち主。就職してからはクイズと無縁の生活を送っていたが、昨年5月に妻の玲奈(39)さんの勧めでホールドオンの帯広予選に参戦した。
半年後に予選通過の連絡を受け、都内で番組収録に臨むと、約20年ぶりの実戦ながらチャンピオンとなり、今月10日の番組でその様子が放送された。116代目王者として迎えた14日の放送で挑戦者を退けて防衛、15日には挑戦者4人が帯広在住という“ローカル対決”の中、2度目の防衛を果たした。16日は惜しくも敗れて王者の座を明け渡したが、放送終了後、「『番組を見たよ』『すごい活躍だったね』と反響が多くて驚いた」という。
ホールドオンは3月末に放送終了の予定で、中橋さんは「再戦を果たせないのは残念だが、クイズで得た知識をこれからの生活に生かしたい」と前向きに話している。(小縣大輝)