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マイカーがマイクロバス 江陵高の廣島教諭 

同僚教諭や生徒も驚いたという自慢の“マイカー”の前に立ち笑顔の廣島さん(右)

 【幕別】江陵高校の職員駐車場に駐車している一台のマイクロバスは、学校のバスではなく、同校教諭の廣島晋さん(55)が所有するれっきとした“マイカー”だ。乗り始めてもうすぐ1年になるといい、通勤などで運転する姿が校内外で話題となっている。

 1989年式の日野レインボーのマイクロバス。キャンピングカーとして使われていたものを購入後、内装を全面的に替え、24人乗りに改装して車検登録。昨年3月から乗っている。

 購入の一番の理由は「(監督を務める陸上部の)生徒たちのことを考えてのこと」と廣島さん。同部は普段から環境が良い幕別運動公園の陸上競技場など、学校以外の場所で練習することが多い。学校から距離があるため、その送迎を担っている。

 「当初の部員は5人ほど。乗用車で十分だったが、年々部員が増えてくれた。ちょうど車が古くなり買い替えようと。どうせなら大きい方がいいと思った」と説明する。

 廣島さんは旭川生まれ。大学卒業後、旭川の民間企業で働いた経験も。93年に旭川の会社を辞め、同校へ赴任する直前に大型2種免許を取得。「将来何かの役に立てばと取ったが、こうして役立つとは思わなかった」と振り返る。

 毎日、自宅がある帯広から幕別町依田の同校までの行き来で使用するほか、部活では希望する生徒を乗せ、練習会場まで送迎する。マネジャーの穴澤亜里紗さん(2年)は「初めて乗ってきたときは本当に私物?と驚いた。でもおかげで移動に取られる時間も最低限で済むのでありがたい」と笑顔を見せる。

 仕事帰りに疲れを取ろうと町内の温泉に行くこともあり、車体が大きく目立つため「先生○○にいたね」と言われることもあるが、他にこれといった不便はないという。

 廣島さんは「マイクロバスがマイカーという人は珍しいでしょうね」と話し、「あと4、5年は乗りたい。陸上部の指導に力を入れているので、日本一の生徒を輩出できたらうれしい」と夢を語っている。(佐藤いづみ)

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