「健やかクラブ」に内閣府の社会参加章 更別
【更別】健康維持のためにレクダンスを楽しみながら慰問など社会活動にも取り組む「健やかクラブ」(竹内マサ子代表)が元気に活動している。今年度の内閣府のエイジレス・ライフの社会参加活動事例紹介に道内で唯一選ばれ、「社会参加章」の書状と記念の楯(たて)が贈られた。竹内代表は「私たちを見て元気をもらっているとたくさんの人が言ってくれる。80歳になっても90歳になってもまだまだ頑張ります」と話している。
事例紹介は、年齢にとらわれず、それぞれの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送る高齢者や社会参加活動を広く周知し、これから高齢を迎える世代の生き方の参考にしてもらおうという取り組み。個人の実践事例とグループでの社会参加事例の二つがある。今年度は全国の都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体から推薦のあった個人実践者114人、社会参加活動を行う102団体の中から、内閣府の選考委員会(委員長・瀬沼克彰桜美林大学名誉教授)で53個人、46団体を選考。道内からは個人、団体合わせて「健やかクラブ」のみ。
同クラブは竹内代表が夫を亡くして体調を崩し、心身のリハビリのためにレクダンスに取り組んだのをきっかけに、2001年に結成されたグループ。歌謡曲や民謡など親しみやすい音楽に手軽な踊りを組み合わせて楽しく踊っている。会員は60~80代が中心で、自分たちの健康増進の他、村の診療所や福祉施設への慰問、村内のイベントを中心とした活動を続け、楽しみにしている人も多い。活動内容は口コミで伝わり、参加希望者も増加。地域福祉の増進に貢献していると評価された。
毎週金曜に福祉の里温泉集会室で例会を行っており、誰でも参加できる。17日の例会では「花は咲く」などを緩やかな振り付けで、踊る側も見る側も笑顔になるように演出。竹内代表は「年を取ると、家にいてもあちこち『痛い痛い』の毎日。私たちと一緒に楽しく体を動かしませんか」と呼び掛けている。
(大笹健郎)