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数人の新成人がステージ“乱入” 一時、会場騒然 帯広市

マイクを奪ったり、演壇を蹴る新成人と、それを制止しようとする市職員やボランティアスタッフで入り乱れるステージ。一時、会場は騒然となった(12日午後2時45分ごろ、帯広市民文化ホールで。写真は一部加工処理してあります)

 12日午後2時から帯広市民文化ホールで開かれた「成人の集い」(市、市教委主催)で、一部の新成人がステージ上に“乱入”する騒ぎがあった。騒いだ新成人は市職員に退出させられ、式は予定通り最後まで行われたが、式後に帯広署員が会場に駆けつけ、関係者から事情を聞く一幕もあった。

 式には対象者1195人が出席。同2時40分過ぎ、米沢則寿市長の式辞の最中に突然、男性の新成人十数人が立ち上がって騒ぎ始め、大声を上げながらステージ上に次々と登った。米沢市長は式辞を読み上げた後に降壇したが、新成人は演壇を蹴ったり、壇上のマイクを取ろうとしたりした。

 その後、野原一登市議会議長の祝辞のときも、ステージ上に居座り続けたため、市職員が退出を命じ会場外に連れ出した。一部の新成人は興奮した様子で大声を出したり抵抗したが、一団は同ホールの外に出た。その後、式は二十歳の誓いなどが式次第通りに行われ、同3時前に終了した。

 市は会場整理のため、例年通り職員とボランティア計25人を会場内に配置していた。こうした騒ぎは帯広市では初めて。今回の騒ぎを受け、山口哲市こども未来部長は「成人にあるまじき行動をする一部の出席者のためにせっかくの式が台無しになり残念。来年以降は今回の状況を分析し、対策を考えたい」と話している。

 札幌などから帰省し参加した女性3人は「帯広でも騒ぎがあるとはびっくり。市長さんがかわいそう」とあきれ顔だった。帯広出身で千歳の航空自衛隊員(20)は「同じ成人として腹立たしい」と話していた。
 

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