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ホノルルマラソン 帯広の片石さん初優勝 70~74歳の部

男子70~74の部で初優勝を飾った片石さん

 市民マラソングループ「帯広ランナーズ」の片石祐一会長(70)=帯広、飲み食い処さぶオーナー=が、昨年12月8日にハワイ・オアフ島で開かれたJALホノルルマラソン(ホノルルマラソン協会主催)の年代別男子70~74歳の部(完走285人)で、3時間28分53秒をマークし、初優勝を果たした。5回目の挑戦で念願の頂点に立ち、「夢がかなった」と笑顔を見せている。

 片石さんは昨年、4月に大腸ポリープの手術を受けながらも函館ハーフ(9月)やフードバレーとかち(11月)など8つのマラソン大会で好成績を残し、ホノルルが9大会目の出場となった。

 ホノルルでは、前回出場した2009年に年代別男子65~69歳の部で2位に入っており、「翌年も出場したかったが、国内と違って海外はそうもいかない」とし、今回に向けて準備を重ねてきた。

 大会当日は夜明け前の午前5時にスタート。エントリー数3万568人という大規模な大会なだけに、スタート地点は多くの選手で混雑。「同じ部門の選手がどこにいるか分からないので自分との戦い。3時間半を切れば表彰台を狙える」と覚悟を決めて走り出した。

 10キロ、20キロと順調なペースで走っていたところ、30キロ手前で、前方に腰が曲がりながらも好ペースで走っている男性を発見。「ゼッケンでは判断できないが、見た目は70代。この人に負けたら部門優勝はない」と追い抜いたが、30キロ過ぎで逆転された。

 その後は気温が上がる中、この男性と追いつ追われつの激しい競り合いを繰り広げ、最後はゴール手前のラストスパートで追い上げたものの、約20メートル差をつけられてゴール。「やられた」と肩を落とした。

 フィニッシュ後は力を使い果たして倒れ込み、救護室に運ばれた。当日は順位が発表されないこともあり、その夜は一緒に参加した仲間が完走を喜ぶ中、「優勝はない。最後の粘りが持ち味だったのに…」と1人気持ちが沈んでいたという。

 翌日に記録証発行のテントを訪ね、自身のゼッケン番号を伝えると、係員から「おめでとうございます」とレイを掛けられ、初めて優勝したことが分かった。「あの人が同じ部門だとずっと思っていただけに、あのときは本当にうれしかった」と振り返る。

 今後について片石さんは、「ホノルルはしばらくお休み。オーストラリアには行ったことがないので、次はシドニーかな」と新たな目標に意欲を示した。(宮木宗久)

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