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「介護かるた」後輩へバトンタッチ 帯大谷短大

「介護かるた」づくりに取り組む帯広大谷短大の学生たち

 【音更】帯広大谷短期大学(中川皓三郎学長)の社会福祉科に在籍する学生たちが、介護について分かりやすく理解を深めてもらおうと「介護かるた」作りを進めている。もともとは同短大に入学する高校生に介護について伝える目的で始まった取り組みだが、学生たちの勉強に加え、学外で広く活用することを目的として作製を継続。来春卒業する2年生から1年生に受け継がれた。

 「介護かるた」は昨年1月、2012年度の入学を希望する高校生向けにプレカレッジの講義の一環として実施したのが始まり。五十音ごとに介護や福祉に関係する句を新たに考え、句に合う絵を手書きした。

 当時は五十音全てが完成しなかったため、その後に入学した現在の2年生たちが、在学中に断続的に制作を続け、現在は、年明けをめどに1セットが完成する見通しとなった。

 かるたは、例えば「く」では、子供と車いすに乗るお年寄りの絵が柔らかなタッチで描かれており、句は「車いすあなたと私をつなぐ足」。また「き」は、しかめっ面をしたお年寄りの絵に、「気をつけよう病は皆の体の敵」とした句を対応させている。

 同科2年の折戸佑太郎さん(20)は「完成後は学外でも活用して介護を知らない人にも分かってもらうようになれば。後輩たちにも自分たちの勉強に生かしてほしい」とし、同科1年の石井和宏さん(19)は「新年度以降も作製を引き継いで先輩たちよりも良いものを作り、次の世代に残したい」とする。

 指導に当たっている同短大の小林聖恵講師は「かるたを通じて、学生たちも一般の人たちも、楽しみながら介護を学んでもらうきっかけをつくり、介護の知識を広めていきたい」と話している。(井上朋一)

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