プロの一員を改めて実感 杉浦入団発表
【東京】帯広出身でヤクルトにドラフト1位指名された杉浦稔大投手(国学院大―帯大谷高出)が12日、都内での新入団選手発表会に出席した。即戦力ぞろいの中、背番号「18」のユニホームに袖を通した杉浦投手は「期待していただいているのを感じます。自分がやれることを精いっぱいやりたい。(まずは足元を見詰めながら1勝したいなと思います」と、着実に結果を積み重ねていく決意を表した。
会場に招待された500人のファンの前で、球団の期待の大きさを表す背番号「18」が、初めてお披露目された。マスコットのつば九郎にハイタッチしながら登壇した杉浦投手は、ブレザーを脱ぐと、小川淳司監督にユニホームと帽子を着させてもらい、白い歯を見せた。
ドラフトで獲得した6人のうち、杉浦投手を含む5人が投手。小川監督の期待も大きい。今季の新人が22勝したことで「比較するのはかわいそうだが、全員の力で20勝してくれれば」。杉浦投手に対しては「上を見たらきりがないが、とにかく1軍ローテーションに入って、新人王と15勝はしてほしい」と小川監督。今季、新人王とリーグ最多勝を獲得した小川泰弘投手並みの活躍を見込んだ。
小川監督とこの日初めて話をしたという杉浦投手は「自分を見失わず、自分を貫いてやってくれと言われました。選手のことを考えてくれる監督と聞いているので、不安はありません」と、きっぱりと前を見据えていた。
杉浦投手は来年1月9日に予定されている新人合同自主トレのほか、2月1日からの春季1軍キャンプに参加する見込み。
(岡部彰広)