「銀の匙」で十勝アピール 札幌・チカホでグッズ販売
【札幌】帯広競馬場内の観光交流施設「とかちむら」は2日、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)で帯広農業高校をモデルにした人気漫画「銀の匙(さじ)」のコラボレーショングッズを販売する初の試みを行った。Tシャツやポストカードのほか豚丼のたれなど十勝の特産品も販売し、1日平均7万人以上が通行するチカホで十勝をアピールした。
若者を中心に知名度のある「銀の匙」を旗印に札幌で十勝ブランドをPRし、観光客などの来勝につなげる狙い。1日限定の「出店」で、Tシャツを着用したとかちむらのスタッフ2人がオリジナルグッズや豚丼関連商品、ばん馬グッズなどを売り込んだ。購入者にはオリジナルクリアファイルをプレゼントした。
次男が(銀の匙作者の)荒川弘さんのファンという札幌在住の女性(61)は「きょうの販売を待っていた。タオルや馬のカレンダーが買えて良かった」と満足した様子。SPCとかちむらの城石直樹さんは「札幌でPRすることでファン層を広げ、十勝に来てもらえる人もさらに増えれば」と期待していた。
銀の匙のコラボグッズは今月中旬以降、同市内の漫画古書店「まんだらけ札幌店」でも販売予定。札幌でも「銀の匙旋風」が巻き起るか、注目を集めそうだ。(犬飼裕一)