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新会社で農産加工、販売へ 有機農業の幕別・森農園

加工販売も自ら行い、有機農産物の付加価値を高めたいと話す森代表

 【幕別】有機農産物の栽培に取り組む森農園(町千住、森茂樹代表)は、新たに会社「エナティ」(同、同社長)を立ち上げ、自家有機農産物の加工や販売などに取り組む。具体的には自家製粉した小麦の商品化などを目指しており、森代表は「付加価値を付けて有機農産物の販路を広げ、新たな雇用の場も設けたい」としている。

 森代表は2000年に有機JAS認定事業者となり、同地域の20ヘクタールの畑で自然農法や有機農法による小麦、大豆、雑豆、ゴボウ、カボチャなどを栽培。道内外の自然食品専門店などで流通し、同農園産を使ったゴボウ茶も第3者によって作られている。

 今計画ではまず、小麦を自家製粉し、小分け、販売まで一貫した仕組みを確立し、有機小麦のブランド化を図る。他の農産物についても雑豆のパック化や菓子といった新たな加工品の開発を進める。

 実現に向けて今月、栽培以外の業務を担う会社を設立した。自家製粉のための機械を導入するほか、今後、人材育成のためのインターン研修や消費者対象の啓発セミナー実施、商品パッケージやパンフレットの製作、首都圏での実験販売などを展開する。

 道の緊急雇用創出推進事業(企業支援型地域雇用創出事業、1448万円)の活用を目指しており、認定されれば、その事業費で新たに3人を雇用する考え。

 森代表は「支援事業終了後も事業を継続できるよう、1年間で骨格をつくりたい。有機農産物の市場はなかなか拡大しない中、栽培するだけでなく、自身で販路を広げる動きが必要と思った」と話している。(佐藤いづみ)

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